広西柳州で同規模地震が1日2回発生 2人死亡、香港や広州でも揺れ観測 余震警戒続く

広西柳州でM5.2地震が1日に2回発生 震源も極めて近接

中国広西チワン族自治区柳州市柳南区で18日午後9時44分、マグニチュード5.2の地震が発生した。震源の深さは8キロ。同市では同日午前0時21分にも同じマグニチュード5.2、深さ8キロの地震が発生しており、震源地もほぼ同じ地点だった。

中国地震台網によると、夜の地震の震源は北緯24.37度、東経109.26度。未明の地震の震源は北緯24.38度、東経109.26度で、両者は極めて近接している。中国メディアでは「同規模・同震源域の地震が1日に連続発生した」として警戒感が広がっている。

香港天文台は18日夜、市民から揺れを感じたとの報告を受けたと発表した。広東省広州や仏山、広西チワン族自治区南寧などでも揺れを感じたとの投稿が相次ぎ、SNS上には住民が深夜に屋外へ避難する様子を撮影した映像も投稿された。

今回の地震では香港でも震感報告が寄せられた。華南地域は一般的に大規模地震が比較的少ない地域とされるが、広西や広東周辺では断層活動が存在し、近年も中小規模地震が断続的に発生している。

2人死亡、住宅13棟倒壊 住民避難続く

今回の一連の地震で、これまでに2人の死亡が確認された。死亡したのは63歳の男性と53歳の女性で、夫婦だった。91歳の高齢者1人は救助され、病院へ搬送された。

少なくとも13棟の住宅が倒壊し、58棟の住宅で損壊が確認された。約7000人が避難し、一部住民は余震を警戒して屋外で夜を過ごした。現地では作業員が避難住民に朝食を配布する様子も見られた。

中国メディア「南方都市報」によると、震源地に近い柳南区太陽村鎮では地面が波打つように揺れたという。現地記者は「体が跳ね上がるような感覚で、足が震えた」と証言した。

また、当時現場では中国中鉄上海工程局の作業員が鉄道設備の復旧工事を進めていた。地震発生後、作業員らは直ちに空き地へ避難した。被災建物の補修工事も同時進行していたため、現場では大量の粉じんが舞い上がったという。

柳州市抗震救災指揮部は地震発生直後に緊急対応を開始し、消防、公安、応急管理、交通、電力、水務などの部門を動員して捜索救助や住民避難を実施した。建物、水道・電力設備、道路、橋梁、鉱山、地質災害リスク地点などについて全面的な点検を進めている。

柳州環城高速道路では震源地近くの区間で土砂崩れが発生し、全面通行止めとなった。中国国務院抗震救災指揮部弁公室と応急管理省は国家地震災害4級緊急対応を発動し、作業チームを現地へ派遣した。広西チワン族自治区地震局も38人を震源地へ送り込み、余震観測や被害調査を進めている。

中国南部で高まる防災インフラ課題

今回の柳州地震では、多くの住民が「柳州でこれほどの地震は想像していなかった」と話している。華南地域は四川省や雲南省など西部地域と比べ大地震の印象が弱く、防災意識や耐震対策の地域差も指摘される。

特に被害が集中した自力建設住宅では耐震性不足が課題となっている。中国では近年、地方都市や農村部で老朽住宅の耐震改修を進めているが、広西など西南地域では依然として改修率が十分ではないとされる。

また、香港や広州でも揺れが観測されたことで、中国SNSでは「華南で大地震が起きる可能性」に関する議論も広がった。ただ、中国地震当局は現時点で大規模地震発生の兆候について公式発表は行っていない。

中国では近年、地震発生後の初動対応能力向上を国家レベルで強化している。今回も国務院レベルの作業チームが即座に派遣され、道路封鎖や避難誘導、インフラ点検が迅速に実施された。巨大自然災害への対応力強化は、中国政府にとって社会安定維持の重要課題の1つとなっている。

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