山西省のバイオマス飼料工場で爆発事故、8人死亡

山西省山陰県のバイオマス関連工場で未明の爆発、8人が犠牲に

2026年2月7日午前零時すぎ、中国山西省朔州市山陰県に位置するバイオテクノロジー企業「佳鵬生物科技有限公司」の工場内で激しい爆発が発生した。山陰県政府の「2・07」事故現場指揮部が8日午前に発表した最新情報によると、この事故による犠牲者は8人に達した。

爆発があったのは、山陰県の中心市街地から約40キロメートル離れた山間部の窪地に位置する製造棟である。事故の衝撃は凄まじく、現場から約4キロメートル離れた地点に住む住民は「地震のような大きな揺れを感じ、窓ガラスがガタガタと激しく鳴った。外に出ると遠方の空が火柱で赤く染まり、白い煙が立ち上っていた」と当時の緊迫した状況を語っている。

救助隊は事故直後から全方位的な捜索活動を展開した。当初、倒壊した建物の下から5人が発見されたが、いずれも現場で死亡が確認された。その後、捜索範囲をさらに広げ、瓦礫の深部や周辺区域から新たに3人の遺体が収容され、最終的に計8人の犠牲者を確認するに至った。現場周辺では現在も、化学薬品や燃焼物によるものとみられる異様な黄色の煙が漂っており、二次災害の防止に向けた緊急的な事後処理が慎重に進められている。

設立8カ月の新興企業と不透明な事業背景

事故を起こした佳鵬生物科技有限公司は、企業情報サイト「天眼查」のデータによれば2025年6月に設立されたばかりの新興企業である。資本金は500万人民元(約1億1000万円)で、操業開始からわずか8カ月足らずで今回の惨事を引き起こした。

同社の登記上の事業範囲は極めて多岐にわたる。「バイオ飼料の研究開発」を主軸に掲げながら、同時に「石炭およびその製品の販売」「建設資材の販売」「塗料の製造・販売(危険化学品を除く)」といった、一貫性に欠ける複数の事業項目が並んでいる。中国の新興企業では広範な事業登録を行うことが一般的だが、バイオ関連の微生物発酵プロセス、可燃性の高い石炭製品の取り扱い、さらには塗料製造といった化学工程が同一敷地内、あるいは不適切な管理下で混在していた可能性が指摘されている。

特に現場で目撃された「黄色の煙」は、単なる穀物粉塵の爆発ではなく、窒素酸化物などの化学物質が関与している際の特徴的な反応である。飼料製造における発酵ガスの管理不備や、塗料製造に関連する化学薬品の不適切な保管が、爆発の規模を拡大させた要因となった疑いがある。こうした「バイオマス仕様」を掲げる企業が、実態としては十分な安全設備を持たないまま多角的な化学工程を行っていたことが、被害を大きくした背景と言える。

強まる当局の追及と安全規制の意図

事故を受け、当局の対応は迅速かつ厳しいものとなっている。朔州市政府は直ちに事故調査チームを設置し、すでに当該企業の法定代表者の身柄を拘束した。中国政府は近年、地方都市や山間部に位置する中小規模工場の安全管理体制に対して監視の目を強めており、今回の代表者拘束は、企業の安全責任を厳格に問う姿勢を象徴している。

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