中国軍の機関紙が異例の3日連続批判:張又俠氏ら失脚で「強軍の障害」排除を強調


軍中枢の「全滅」に近い大粛清:張又俠氏らトップ2人の立件

中国共産党中央軍事委員会の副主席であり、軍の実質的な制服組トップである張又俠氏と、中央軍事委員会委員兼統合参謀部参謀長の劉振立氏が、2026年1月24日に中国国防部から重大な規律違反および法律違反の疑いで立案審査・調査(正式な立件・調査)を受けていることが発表された。この軍最高幹部2人の失脚は、中国軍において過去約半世紀で最大規模の権力再編と見なされており、中央軍事委員会が「全滅」に近い大粛清に直面していることを示唆している。

これを受け、中央軍事委員会の機関紙『解放軍報』は、1月31日から3日連続で1面に評論員記事を掲載するという極めて異例の報道体制を敷いた。2日付の紙面では「強烈な使命と担当をもって攻堅奮闘せよ」と題し、張又俠氏や劉振立氏ら汚職分子を処分することは、軍の事業発展に影響を及ぼす「行く手を阻む虎(障害)」や「足かせ」を取り除く行為であると断定した。同紙は、これらの「障害」を排除することが、強軍事業の発展に強大な動力を注入するものであると強調している。

「戦闘力の水増し」を絞り出し、習近平氏への絶対的忠誠を要求

軍報の連続評論において繰り返し強調されているのは、軍の「戦闘力建設」における実効性の確保である。記事では、汚職分子の摘発によって戦闘力構築における「水分(虚飾や水増しされた実績)」を絞り出すべきだと指摘された。これは、長年の汚職が軍の実際の作戦能力や兵器の質、演習の成果を蝕んでいたことを示唆しており、今回の粛清を通じて軍の「気概」を奮い立たせる狙いがある。

また、全軍の官兵に対しては、思想と行動を中国共産党中央、中央軍事委員会、および習近平中央軍事委員会主席の重大な政策決定に統一するよう厳格に要求している。特に「反腐敗が徹底されるほど、難局打開の基盤は固まり、強軍の底力が増す」という法則を深く認識すべきであるとし、軍事委員会主席責任制を「著しく踏みにじり破壊した」とされる張又俠氏らの政治的犯行を強く批判した。軍の党員幹部や高級幹部に対しては、失脚した両名を「反面教師」とし、思想の防衛線や法紀のレッドラインを厳守するよう求めている。

2027年目標と台湾侵攻能力への影響

今回の権力再編は、2026年が「第15次5ヵ年計画」の開始の年であり、かつ「建軍100周年」の奮闘目標を実現すべき2027年に向けた「難局打開の年」であるという重要な時期に重なっている。軍報は、演習と戦備を全面的に強化し、実戦的な軍事訓練を着実に推進することで「いつでも戦争に備え、いつでも勝利できるようにする」状態を加速させるべきだと強調した。

しかし、軍中枢の指揮・作戦体系が大規模な再編を余儀なくされている現状は、共軍の指揮系統や台湾侵攻能力に多大な影響を及ぼすと分析されている。張又俠氏は軍内で数少ない実戦経験を持つ高級将領として大きな影響力を持っていたが、その失脚は「重大な政治的リスク」の排除である一方、軍内部の動揺を招く可能性も指摘されている。香港メディアは、張又俠氏が「紅二代」として父子二代で上将まで登り詰めながらも、75歳という史上最高齢での摘発により「一生を監獄で過ごす」悲劇的な結末を迎えることになると報じた。

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