遼寧省大連で地域暖房用の配管が破裂 1人死亡、1人負傷 全国で相次ぐ事故 再発防止が課題

■ 遼寧省大連で地域暖房配管が破裂 1人死亡・1人負傷

 遼寧省大連市沙河口区で 2025年12月1日14時40分ごろ、地域暖房に使用される主配管が破裂し、大量の熱水が路上へ噴き出す事故が発生した。大連市沙河口区住建局が 12月2日 に発表したところによると、1人が病院搬送後に死亡し、もう1人が熱傷を負った。

 最初の破裂は紅陵路沿いの薬局前で発生した。内部を流れていた 約65℃ の熱水が一気に噴出し、当日の低気温によって蒸気が広がった。消防車と救急車が集まり、負傷者は担架で搬送された。熱供給会社によれば、破裂したのは 直径700ミリ の主配管で、地域暖房網の幹線に当たる設備だった。

 現場には当局が直ちに駆けつけ、漏れ出た熱水で冠水した道路は一時通行止めとなった。その後、配管と路面の修復が行われ、12月2日10時ごろ には供熱と交通がともに再開したと報じられている。

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■ 過去にも繰り返された大連市の事故と、全国で続く配管トラブル

 大連市では 2021年11月1日 にも甘井子区で地域暖房配管が破裂し、大量の熱水が約1キロにわたり道路に流れ出た例がある。今回の事故と同じく老朽化が疑われ、住民から配管更新の遅れを指摘する声が出ていた。

 中国では地域暖房網が北方の都市機能を支える重要インフラだが、老朽化した配管が広く敷設されている地域では破裂事故が続発している。大連以外でも以下の深刻な事例が確認されている。


■ 中国各地で続く熱水配管事故(内部リンク)

 これらの事故はいずれも老朽化、圧力管理の不備、地下配管の腐食などが背景にあり、都市インフラとしての地域暖房網の安全性が改めて問われている。


■ 事故が示す課題:インフラ更新の遅れと安全確認の必要性

 事故の多くは、暖房期の初期運転や急激な圧力変動に伴って発生している。北方の都市では配管の敷設から数十年が経過したものも多く、更新投資が追いついていない。今回の大連市の事故でも、当局は原因調査を継続しつつ、地区全体の配管網の点検範囲を拡大するとみられる。

 また、地下に埋設された配管は劣化が目視で確認しにくいため、漏水センサー、地中レーダー、遠隔監視技術などを用いた予防的管理が今後の課題になる。

 地域暖房配管の破裂は広範囲の浸水だけでなく、歩行者や住民に直接的な被害を及ぼす。冬季の北方都市では社会インフラとしての重要度が高まるため、安全対策の強化が求められている。


[関連情報]

(内部リンク・AlertChina)

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