韓国の李在明大統領は米国訪問に先立ち、前国会議長の樸炳錫氏を特使として北京に派遣し、24日に中国の王毅外相と会談させた。樸は習近平国家主席への親書を手渡し、韓国新政権が韓中関係を高度に重視し、「一つの中国」原則を尊重する姿勢を伝えた。李は同日訪米し、25日にトランプ大統領との首脳会談に臨む予定で、経済・通商協定や在韓米軍の戦略的柔軟性などを協議するとみられる。台湾紙の聯合報が伝えた。

韓国では台湾有事に際し在韓米軍の関与を求める米側の意向が取り沙汰されたが、趙顕外相は「会談議題にすべきでない」と国会で述べ、政府内の慎重姿勢を示した。
一方、樸氏は訪中で「両国国民に利益をもたらす戦略的協力パートナーシップを築きたい」と述べ、10月に慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への習主席の出席を再招請した。
王毅外相は「国交樹立33周年を迎え、両国関係は改善発展の重要時期にある」と指摘し、国交樹立の原点順守や国民感情改善、敏感な問題の適切処理を通じて関係を正しい軌道に戻すべきだと強調した。
また王毅外相は、両国が第2次大戦の勝利成果を守り、自由貿易体制を維持し、保護主義に反対、多国間主義を実践すべきだと述べ、国連など国際機関での協調強化を呼びかけた。
◇出典

李在明見川普派前特使赴北京 強調高度重視韓中關係 | 聯合新聞網
韓國總統李在明即將與美國總統川普舉行會談之際,派特使樸炳錫赴北京會見大陸外長王毅,並轉交致大陸國家主席習近平親筆信。韓聯...