中国大使館建設計画、英政府が審査延期 中国が懸念表明

 中国がロンドンに欧州最大規模となる新たな大使館を建設する計画を進めているが、提出された設計図の一部が黒塗りされていたことをめぐり、英国政府は審査期限を当初の9月9日から10月21日に延期した。英政府は「より多くの反応を考慮する必要がある」と説明している。台湾の中央通信社が伝えた。


 中国政府に代わって手続きを担う都市計画コンサルタント会社DP9は「黒塗りされていない部分で主要用途は判断可能であり、詳細図面の追加提供は不要」との見解を示した。

 超党派組織「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」はDP9の説明を不十分とし、事務局長ルーク・デ・パルフォード氏は「実質的に『信じてくれ』というだけだ」と批判した。

 中国大使館は英国の対応に反発し、報道官は「延期に深刻な懸念を表明する。申請は国際的外交慣例や現地の規則に従っている」と主張。「外交館舎建設の便宜を図るのは受け入れ国の国際義務だ。英国は早期に承認すべきだ」と訴えた。

◇出典

英國延後審批中國巨型使館建案 中方:嚴重關切 | 兩岸 | 中央社 CNA
中國擬在倫敦興建歐洲規模最大的大使館,但因北京提供的設計圖遭局部塗黑,英國政府將審批時間推遲至10月21日。中國駐英使館對此表示「嚴重關切」,敦促英國盡早批准中國新使館的規劃申請。
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