半導体製造装置大手のASMPT(シンガポール)は14日、広東省深セン市の完全子会社、先進半導体装置(AEC)を清算すると発表した。深セン市宝安区にある工場を閉鎖し、従業員約950人が影響を受ける。香港メディアの星島日報が伝えた。

清算の発表後、従業員は突然の契約解除通知に反発し、労働組合(工会)代表に対し「なぜ契約を解除するのか」「全員を解雇するのか」などと詰め寄った。労組は従業員の要望を記録し、会社側に伝える方針という。
ASMPTは半導体封止や表面実装技術(SMT)装置、関連材料の製造を手がける。今回の清算に伴い、3億6000万元(約74億円)の一時的な再編費用が発生する見通し。主に退職金や生産停止に伴うコスト、在庫処分損が含まれる。一方、清算後は年間1億1500万元のコスト削減を見込む。
同社は「世界のサプライチェーンを最適化し、コスト競争力や柔軟性、事業の強じん性を高める施策」と説明しており、他地域の主要製造拠点には影響が及ばないとしている。
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