トランプ氏、中国関税「休戦期」を90日延長

 ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)によると、米CNBCなどは、米国の対中関税が大幅に引き上げられる直前の11日、トランプ米大統領が行政命令に署名し、中国への関税「休戦期」を90日延長したと報じた。米中は貿易交渉を継続する。


 延長がなければ、休戦期は米東部時間12日午前0時1分に終了し、米国が中国からの輸入品に課す関税は145%に、中国が米国からの輸入品に課す関税は125%に引き上げられる予定だった。トランプ政権は以前から延長の可能性を示唆していた。


 現在、米国の対中輸入関税は30%で、そのうち20ポイントは今年2~3月にフェンタニル問題を理由に上乗せされた分。中国は米国製品への関税を10%に引き下げている。


 今回の関税休戦は今年5月、スイス・ジュネーブでの米中協議で決まり、90日間の協議期間が設けられた。7月末にはスウェーデン・ストックホルムで再び会談したが、延長合意は発表されなかった。


 署名前、トランプ氏はホワイトハウスで延長に関する質問をかわし、「見てのお楽しみだ」と述べつつ、「米中関係は順調に進んでいる」と語った。中国との接触は「非常にスムーズ」で、「中国は米国に多額の関税を支払っている」とも強調した。中国の習近平国家主席とは「良好な関係にある」とも述べた。


 延長決定の前夜、トランプ氏はSNS「トゥルース・ソーシャル」に「中国は米国産大豆を4倍買うべきだ。中国は大豆不足を懸念しており、米農家は世界最高品質の大豆を生産している」と投稿。輸入増で米国の対中貿易赤字が大幅に減ると主張し、「ありがとう、習主席」と結んだ。

◇出典

特朗普签署行政令 将对华关税“休战期”延长90天
据美国CNBC电视台周一(8月11日)援引一名白宫官员表示,在美国对华关税即将大幅回升前的最后数小时,美国总统特朗普签署一项行政令,将针对中国的关税“休战期”延长90天,以继续推进贸易谈判。
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