広東省・東莞で「地溝油」工場摘発、香港水源の川に汚染水

17年12月27日地溝油 広東省東莞市の常平鎮で21日、飲食店の残飯などからつくる食用油「地溝油」をつくる闇工場が摘発された。工場は汚水を、東莞や香港の水源である東江に流していた。当局は「地溝油」の販売先を調べるとともに、水源の水質を検査している。香港のニュースメディア、東網が26日伝えた。

 地元メディアによると、闇工場はレンガ造りの粗末な小屋で、大きな鉄鍋2つを残飯で満たし「地溝油」を作っていた。地面は一面が黒い油で汚れていた。

 住民によると、工場の操業は夜間行われ、作業員は毎晩8時から10時ごろに作業を始めていた。タンク車で運ばれた残飯を鉄鍋で2時間煮て油を取り出していたが、作業中、周辺では強烈な刺激臭や異臭が立ち込めていた。

 当闇工場は、東江の香港向けの取水口より下流にあるため水質悪化の恐れは少ない。東莞に供給される水は汚染された可能性がある。
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