南京事件で4回目の国家追悼式、習国家主席が3年ぶり出席

 1937年12月の南京事件犠牲者の国家追悼式典が13日、江蘇省南京市の「南京大虐殺遭難同胞紀念館」の広場で行われ、習近平国家主席、兪正声・全国政治協商会議(政協)主席ら政府の指導者が参加した。中国政府は2014年、13日を南京事件の国家追悼日と定め、国家追悼式典を国家主催に格上げした。今回が4回目だが、習主席の出席は3年ぶりとなる。14日付台湾紙・聯合報が伝えた。

 習主席はあいさつで「日本の中国侵略は中国人民に空前の災難をもたらした。南京大虐殺は人類に対する驚くべき犯罪だ」などと述べた。

 南京市では同日、市内17カ所の遭難者埋葬地、12カ所の住宅地、6カ所の愛国主義教育基地でも、国家追悼式典と同時に追悼活動が行われた。

 遼寧省瀋陽市にある1931年の満州事変の「九一八」歴史博物館、1937年の第二次上海事変に絡む上海淞滬抗日記念館など日中戦争を記念する施設20カ所でも同様の活動が行われた。
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