北京・朝陽区でバラック火災、5人死亡8人けが

 北京市朝陽区十八里店郷地区で13日未明、家主が自分で建てたバラックで火災があり、住民5人が死亡、9人がけがした。電動自転車が火元とみて当局が調べている。警察が家主を拘束し取り調べを始めた。澎湃新聞が13日伝えた。

 北京市南東部の大興区西紅門鎮で11月18日に違法建築のアパートが焼け、27人が死傷する事故があったばかり。北京市政府も事態を重視し、トップの蔡奇党書記、ナンバー2の陳吉寧代理市長らが現場に急行。原因究明を進めるとともに、火災対策を急ぐよう指示した。

 同市では大興区や朝陽区などに、出稼ぎ労働者らが暮らす違法建築が集まる地域があり当局が撤去を進めている。朝陽区十八里店郷地区も重点的な対象地域だ。しかし、「低レベル人口」と呼ばれる出稼ぎ労働者らの強制退去に対し、「人権侵害」として抗議活動などが起きている。
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