天津ビル火災で11人拘束、消防用水タンク空に

 天津市中心部、河西区友誼路地区の高層オフィスビル「城市大廈」38階で1日早朝に起きた火災で、天津市公安局は内装業者ら11人を拘束した。出火現場は内装工事中で、業者らが施工の便のため消防用水タンクを空にするなど消防設備を使えなくしていた疑いを持たれている。新華網が3日伝えた。

 天津市政府の「12・1重大火災事故調査チーム」などによると、城市大廈B棟38階のエレベーター付近に置かれた建築廃材などが火元と見られている。消防用水タンクが空で動かなかったため、火の回りが早かった。また、内装工事の作業員が規則に違反して現場で寝泊まりしていた。同チームがさらに詳しい出火原因の調査を進めている。

 この火事で10人が死亡、5人が重傷を負った。いずれも内装工事の作業員だった。

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