河南・鄭州のアップル製品工場、学生に長時間労働

 米アップルのiPhone(アイフォーン)などを生産する、台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン)の河南省鄭州市の工場が、実習生の学生に11時間もの長時間労働をさせ、中国の労働法に違反していたことが分かった。フォックスコンは、実習生の残業を既に禁じたと説明している。英BBC放送中国語版などが23日伝えた。

 英フィナンシャル・タイムズ紙によると、鄭州工場では人手不足からiPhoneXの生産が遅れため、今年9月から学生の雇用を始め、地元の専門学校が3000人を受け入れた。学校側は、就業体験を得るための義務的な実習だと説明している。

 専門学校生によると、中国は学生の残業を禁じているのに、1日の労働時間は11時間に及んだ。それでも教師は「残業時間が少なすぎる」と学生を叱ったという。

 専門家によると、フォックスコンは過去10年余り学生を使用しており、地元政府が支持している。河南省教育庁は専門学校にフォックスコンと労働契約を結び実習を行うよう求めている。

 フォックスコンは22日「実習生に残業させないようにようにした」と説明。アップルも「学生の残業が発覚後、迅速に行動した。学生の実習は最多でも8時間だ」と語った。

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