湖北省恩施市公安局は15日、芭蕉郷の村落で同日午前2時46分ごろ、気象衛星・風雲3号の打ち上げに伴いノーズ・コーン2個が落下したことを明らかにした。けが人はなかったが、大きな音声と振動がしたことから、住民が地震と勘違いするなど騒ぎになった。荊楚網が伝えた。
住民によると、上空で2回にわたりヒューという鋭い音が2回した後、地面が揺れた。住民の多くは就寝中だったが飛び起き、地震、自動車の衝突、砲撃など原因についてうわさし合ったという。
現地の軍部隊は事前に、ノーズ・コーン落下への準備を命じられており、15日未明、発生とともに直ちに現場に向かった。 恩施市がある恩施州と重慶市の境界線付近は、太原衛星発射センター(山西省)からノーズ・コーンの予定落下地区に指定されている。恩施州では過去10年間にノーズ・コーンの落下が6回起きた。ただしロケットと人工衛星の設計者は、人や財産の損失が出ないよう落下地点を綿密に計算している。
ノーズ・コーンはロケットの重要部分で、発射後の上昇中に人工衛星を高温などから守る働きがある。大気圏外に出た後に外れて役割を終える。