四川航空機でハイジャック騒ぎ、乗務員が客の男取り押さえ

 福建省アモイ発重慶行きの四川航空3U8952便で14日午後8時45分ごろ、乗客の男(22)が「ハイジャックが起きた」と大声で叫び、まもなく乗務員に取り押さえられる騒ぎが起きた。香港のニュースメディア、東網が伝えた。

 同便は午後9時15分、経由地の湖南省長沙市の空港に着陸し、男は警察に拘束された。乗客にけがはなかった。男は情緒不安定で精神疾患の可能性があり、警察が詳しく調べている。

 同便は14日午後7時48分に離陸後まもなく、乗客の男が席を立って機内後方に移った後、操縦室の方向を指差して「刃物と銃を持った人がいる。ハイジャックだ」と大声で叫んだ。警備担当の乗務員が駆けつけたが、男は興奮しており話ができない状態だった。まもなく男を落ち着かせ座席に座らせた。

 同便は、長沙市の空港に着陸後に機内の点検を受け、乗客も改めて保安検査を受けた。安全が確認されたため、15日午前零時過ぎ目的地の重慶に向け出発した。

 男を警察が調べたが、違法薬物などを使用した形跡はなかった。家族によると、男は今年に入り情緒不安定な状態が続いていた。警察は病院に男の検査を依頼した。
 
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