インドのメディアによると、インド国境道路建設局(BRO)が中国との国境付近にトンネル17本の建設を計画していることがこのほど分かった。気象条件に左右されず、迅速に軍隊の移動や補給ができるようにするのが目的。中国の反発が予想される。香港のニュースメディア東網が7日伝えた。
インドと中国の両軍は今年6月から、ブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)で70日以上にらみ合いを続けた。
計画中のトンネルは全長約100キロ。BROはトンネル建設のメリットとして、輸送コストが低下するほか、安全保障上の必要を満たせることを挙げた。
インドのメディアは、トンネルが完成すれば大雨や大雪でも軍隊や補給物資を戦略的な要地に迅速に移動することが可能となると指摘。道路建設に比べ土地収用や森林伐採が不要になるとの利点もあると報じた。
インドのメディアによると、インドはトンネルとは別に、中国との国境付近の交通を便利にするためとして、道路73本を建設する計画も進めている。