中国は朝鮮半島での戦争を懸念し、北朝鮮との国境付近に大部隊を配置したほか、軍の移動用とみられる高速道路を突如建設した。北朝鮮側は中国の対岸の南浦地区にスカッド・ミサイル30基を配備した。英紙を引用しラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)などが16日伝えた。
英紙によると、中国は北朝鮮との国境を流れる鴨緑江に向け、吉林省の過疎地に片側3車線の「G1112集安・双遼高速道路」を突然建設した。トンネルや橋の建設も急いでいる。戦時に戦車などの機甲部隊を迅速に北朝鮮に投入するためと専門家はみている。
米ヘリテージ財団の専門家によると、中国の作戦計画には、軍事的手段による北朝鮮の核兵器奪取が含まれる。高速道路建設もこのためだ。北朝鮮最高指導者の除去も検討しているが、中国は政治体制の変更は望んでいないという。
米ランド研究所のリポートによると、北朝鮮が米韓と開戦すると第三次世界大戦につながる恐れがある。米国、中国とも国境を超えて北朝鮮の核兵器とミサイル施設の制圧を図るとみられる。