米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)傘下のアジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)はこのほど、衛星写真を発表し、東シナ海の日中中間線で中国が天然ガス採掘リグ3基を設置したと指摘した。世界新聞網が4日伝えた。
AMTIによると、リグは日中中間線の中国側に設置されたが、海底の天然ガス資源は同線をまたいで日中共同開発区内に広がっている。浙江省・舟山島や上海とリグの間では船舶数十隻が往復するなど極めて活発な活動が行われている。
日中両国は2008年、東シナ海天然ガス田の共同開発に向け交渉を始めたが、沖縄県・尖閣諸島を原因とする日中関係が緊張したため中断した。
日中間の交渉がまとまらないまま、中国は東シナ海天然ガス田の開発を続けており、今年8月には日本の外務省が中国に抗議した。