広東省広州市在住の女性が、海外ネットにアクセスできる「壁超え」ルーターを購入して使ったところ、3日、警察官の訪問を受け出頭を命じられたことが分かった。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。
「壁超え」ルーターは、中国当局のネット検閲システム「グレート・ファイアウォール」を回避する機能がある。
女性がネットショップで購入し使っていたところ、3日、警察官数人が突然訪れ「ネット安全法」違反でルーターを没収すると告げた。女性が拒否すると、警察への出頭を口頭で命じられた。
家族によると、女性がルーターを使ったのは1回だけだったが、直ちに警察官が訪れた。女性は警察官に、ルーターの販売側でなく購入側に出頭を命じることに抗議した。家族は「世界中でみられるウェブサイトなのに、中国庶民が見ると犯罪になる。道理が通らない」などと話している。