「国歌法」1日施行、ブーイングすると15日勾留も

 中国で1日、国歌を侮辱すると刑事罰を課される「国歌法」、ネット上で意見表明する場合の実名登録を義務付ける「インターネット・フォーラム・コミュニティーサービス管理既定」などが施行された。中央社が1日伝えた。

 国歌法は中国国歌「義勇軍行進曲」について侮辱したり、歌詞やメロディーを変えたり、国歌を貶めるような方法で演奏・歌唱した場合、公安(警察)は15日間以下の勾留を命じることができると定めた。
 香港では近年、中国国家演奏の際、抗議の声やブーイングが上がることがある。「国歌法」は香港・マカオで施行されるとみられ、中国派は賛成しているが、民主派は言論の自由の制限につながるとして懸念している。
 同管理既定は、インターネット・フォーラム・コミュニティーのサービス提供者の管理責任を厳格化。利用者がアカウントを作る際、実名を届けさせ確認を行うよう求めた。

 中国ではこのほか「インターネット・グループ情報サービス管理既定も8日に施行予定。ネット上にチャットグループをつくる場合、責任者を明確化するよう義務付けた。

 中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)を前にした、ネット上の言論取り締まりの最新動向として注目されている。
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