国家環境保護部はこのほど、今年の秋冬は寒気団南下の回数が少なく、大気汚染シーズンが早く始まるとの見通しを明らかにした。澎湃新聞網が伝えた。
同部によると、今年はシベリア寒冷高気圧が弱い一方、太平洋亜熱帯高気圧が強く、秋冬の気温と湿度が高めとなる見通し。
北京・天津・河北(京津冀)地区では最近、大気質が改善傾向にあり、今年3~8月のPM2.5(微小粒子状物質)の平均濃度は49μg/m3(マイクログラム/立方メートル)と前年同期比25%減少した。秋冬の大気汚染はまだ深刻で16~17年の暖房シーズンにはPM2.5の平均濃度が前年同期比で上昇、「重度」以上の大気汚染になった日数もほぼ減少しなかった。
同部は17~18年の暖房シーズンも大気汚染が深刻化すると予測。アクションプランを作成し、企業と家庭に対し、石炭の使用削減や施設の改良、操業時間を変えるなどの対策を行うよう求めている。