中国、北朝鮮へ石油禁輸反対か、北朝鮮崩壊恐れる

 国際社会が、6回目の核実験を行った北朝鮮への石油輸出を止めるよう求めているのに対し、中国は反対する可能性が高い。北朝鮮経済の破綻による大量の難民流入や金正恩政権の崩壊を恐ているためだ。外電を引用し台湾中央社が5日伝えた。

 中国は遼寧省丹東市からパイプラインで北朝鮮に原油を輸出。北朝鮮の輸出量の90%に当たる毎年50万トンを送っている。中国が輸出を止めれば、北朝鮮の軍事挑発を止められる可能性が高い。

 ただ、中国は▽パイプランを一度止めると詰まる▽経済破綻による難民流入▽金政権崩壊による親米政権の誕生▽中国に代わりロシアが輸出▽石油禁輸は最後の手段で、効果がなくても他に方法がないー-と考え禁輸に消極的だ。

   中国紙・環球時報も4日、中国が北朝鮮への輸出を止めても核開発が中止する保障はなく、中朝が全面対立になると指摘する社説を掲載した。

タイトルとURLをコピーしました