英首相が中国に北への圧力要望、環球時報「中国でもうけたいなら、言動慎め」

 8月30日から日本公式訪問中のテリーザ・メイ英首相が31日、安倍晋三首相と会談した際、北朝鮮への圧力を強めるよう中国に求めたことについて、31日付の中国紙・環球時報が強く批判する社説を掲載した。

 香港のニュースサイト、東網によると、メイ首相は訪日中の記者会見で、北朝鮮の最重要の友邦として中国がさらに多くのことができると指摘。「言葉による非難だけでなく、行動が必要だ。中国は特別の役割を持っている」などと語った。

 環球時報の社説は「英国はとっくに東アジアから撤退しており、1人の兵隊もいない。英国が域内でビジネスや投資の利益を得たいなら、中国をあれこれ批判するような言動は慎むべきだ」などと批判した。

 社説は、中国が北朝鮮の制裁で主要な役割を果たしていると主張。制裁のほぼ全責任を中国に負わせるのは米国と東アジアの同盟国の勝手な言い分で、英首相が同調するのは軽率で無益な行為だと批判した。

 社説はさらに、メイ政権が中国にきわどい攻撃を繰り返してくると批判。香港問題での民主派支援も英政府のおごりだとした上、これらは英国の弱さの表現だと決めつけた。

 社説は「英国は経済成長が必要なのに、中国という最重要の経済パートナーから一歩一歩遠ざかっている」と結論付けた。

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