ドクラム地区で中印軍が撤退に合意、70日間の対立終息へ

中印紛争28日 インド北東部シッキム州に近いブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)などで中国、インド両軍がにらみ合いを続けている事件で、インド外務省は28日、同地区から中印両国軍が撤退に同意したと発表した。実現すれば約70日続いた対立が終息することになる。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)などが28日伝えた。(写真はRFAのキャプチャー)

 中国外交部の華春瑩報道官は28日午後、定例記者会見で、インドが越境した人員と装備を自国側に撤収したと発表、インド側の一方的な撤収だと強調した。中国軍部隊はドクラム地区でのパトロールを続けるとしている。

 ドクラム地区の領有権は、ブータンと中国が争っている。中国が道路を始めたため、ブータンの外交を担うインドが阻止のため部隊を派遣した。中国側は、自国領土にインドが侵入したとして非難していた。

 米国在住の中国学者、謝選俊氏によると、インドが中国のシルクロード経済圏構想「一帯一路」に反対しているため国境紛争が起きた。紛争が起きると一帯一路が挫折するため、中国も譲歩した。
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