「インドの残り時間少ない」、中国メディア武力行使警告

中国インド紛争 インドの北東部シッキム州に近いブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)高地で中印両軍のにらみ合いが1カ月余り続く中、中国中央テレビ局が「インド軍の撤兵まで残された時間は少ない」として中国側の武力行使が近いことを警告する論評を発表、人民日報海外版など他メディアも転載した。台湾中央社が6日報じた。

 論評は、インドが撤兵を拒否する場合、違法越境のインド兵を拘束し、抵抗すれば武力を含む強い手段で解決を図ることになると予告した。

 論評はまた8月3日から4日まで、中国軍機関紙の解放軍報、新華社、外交部、国防部、在インド中国大使館、中国共産党機関紙、人民日報の6機関が相次いで、中国の合法的な利益を守るため一切の措置を採るとのメッセージを発したことも強調した。

 論評はさらに1962年の中印紛争で、インド軍3万人のうち2万人が死傷、拘束されて大敗したことを指摘。インドの精鋭部隊が全滅し旅団長も捕らえられた史実を取り上げた。
 
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