国防部報道官が深夜に声明、インド軍の即時撤退要求

国防部報道官 インドの北東部シッキム州に近いブータン西部のドクラム(中国名、洞朗)高地で中印両軍のにらみ合いが続く中、中国国防部の任国強報道官は3日深夜、直ちに領内に退くようインド軍に要求する声明を発表した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版などが3日伝えた。(写真は、国防部サイトのキャプチャー)

 報道官の声明は、中国が善意に基づき外交ルートを通じた努力を続け、中国軍は強く自制しているが、善意にも原則があり自制にも限度があると述べた。その上でインド軍に対し撤退を求めた。

 中国外交部の3日の発表によると、インド軍の48人がブルドーザーとともに中国領内にとどまり、さらに多くの武装した兵士が国境線上とインド側に集結している。

 同部の耿爽副報道局長は「インドの国境警部部隊が中国領内に入っているのは明らかだ。中国主権の深刻な侵害だ」と述べた。 インドのメディアによると、インドのスワラジ外相は3日、国会で「戦争は絶対に解決の方法でない。中印は対話が必要だ」と語った。

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