ノーベル平和賞を受賞した中国の人権活動家で、服役中にがんを発症し闘病中の劉暁波氏について、米国務省のヘザー・ナウアート報道官は12日、劉氏が米国での治療を望むなら受け入れる考えを表明した。報道官は「米国は中国に対し、劉氏を釈放し希望の場所での治療を可能にするよう、呼び掛けを続けている」と述べた。ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が伝えた。
劉氏の病状について、入院先の中国医科大学は11日、腹膜炎や臓器の機能不全など深刻な状況であることを明らかにした。ドイツ、英国が劉氏の出国を認めるよう中国に呼び掛けた。
中国外交部の耿爽副報道局長は「個別の事例を口実に、中国の内政に干渉しないよう呼び掛けたい」と述べた。