米上院軍事委が米軍艦の台湾寄港許可する法案可決、中国が内政干渉と反発

 米上院軍事委員会は28日、米軍艦艇の台湾寄港復活を盛り込んだ国防権限法(NDAA)案を可決した。実現すれば1979年、米国が「1つの中国」政策の実施後、初めてとなる。中国は強く反発し、外交部は29日米国に抗議したことを明らかにした。中央社などが伝えた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、法案は賛成21票、反対6票。米海軍が高雄その他の適当な港湾に定期的に寄港すること、台湾から寄港の要請があった場合、米太平洋軍司令部に許可することを盛り込んだ。

 中国外交部の陸慷報道局長は「中国の内政への干渉で、中国は受け入れられない」と反発。「台湾問題に対する米国の誤った行動に対し厳しく抗議した」と述べた。さらに、米中関係を損なわないため、米台の軍事面での連携と武器売却をやめるよう求めた。

 同法案の可決について米政府高官は「中国が北朝鮮問題で行動しないことや、米中の貿易問題に対し、トランプ大統領が我慢し切れなくなっていることを表している」と語った。
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