台湾宜蘭県蘇澳鎮にある大手プリント基板(PCB)メーカー、燿華電子で26日午前、従業員が廃液用プールに転落するなどし、4人が死亡、2人がけがした。蘋果日報などが26日伝えた。
同社によると、廃液用プールで定期メンテナンス中、従業員1人が誤ってプールに転落。救助に駆けつけた従業員を含め他の5人が硫化水素のガスを吸って倒れた。
同社によると、メンテナンス作業中、プール周辺のガス濃度が高かった可能性があるが、救助に向かった従業員は防護服やマスクを着けていなかった。同社はガスの濃度が上った原因などを調べている。
労働部職業安全衛生署は、同社に状況を確認するまでの間、操業停止命令を出した。
聯合報によると、同社は米アップルのiPhone向けに製品を出荷しており、新機種の生産が遅れる可能性がある。