ノーベル平和賞受賞の劉暁波氏、末期肝臓がんで入院、支援者は釈放を要求

劉氏 ノーベル平和賞受賞者で、民主化要求宣言「08憲章」を起草した中国の人権活動家、劉暁波氏が服役中に肝臓がんを発病、既に末期になっていることが分かった。当局は、劉氏に刑務所外の病院での治療を許可した。支援者は劉氏を釈放し帰宅を許すよう求めている。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が27日伝えた。(写真はVOA中国語版のキャプチャー)

 代理人弁護士によると、劉氏は5月23日に末期肝臓がんと診断され、遼寧省瀋陽市の中国医科大学付属病院で治療を受けている。劉氏の妻で軟禁中の劉霞氏は、夫が手術や放射線などの治療を受けていないと支援者に訴えている。

 別の人権活動家、胡佳氏によると、中国当局は劉氏を政治的な脅威と認識。内外の世論を顧みず、劉氏や家族の拘束、軟禁を続けている。劉氏は長期の収監で精神的、肉体的圧迫を受けており、当局の行為は殺害と異ならない。

 胡佳氏によると、2015年7月9日に中国全土で始まった「709大摘発」で拘束された人権派弁護士、活動家も、刑務所などで過酷な扱いを受けている。


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