台湾・新北でマフィアの幹部と警察、白昼に50発撃ち合う、けが人なし

(写真は中国時報のキャプチャー)

 台湾・台北市郊外の新北市警察局は4月30日午前、繁華街の「中和興南観光夜市」地区で犯罪組織「太陽会」総顧問の劉邦誠容疑者(50)を逮捕しようとしたところ拳銃で抵抗され、双方が50発を撃ち合う銃撃戦となった。最後に劉容疑者は投降した。けが人はなかった。中央社が伝えた。

 警察によると、劉容疑者は強盗罪で服役後、2010年に仮出獄したが、その後、違法薬物事件で有罪判決を受け、現在控訴中。昨年11月には、新北市新店区で暴力的な債権取り立てや暴行事件などを起こし、警察が逮捕を決めた。

 警察は同日未明から、台北市北部の基隆市にある、劉容疑者の女友だち宅近くで張り込みをしていたが、劉容疑者は警察の動きを察知。同日午前9時、タクシーで新北市中和区に逃げた。

 30日午前10時、警察がタクシーを降りた劉容疑者を逮捕しようとしたところ、拳銃で2発を放ち逃走した。劉容疑者は付近の建物に立てこもってさらに20発を発射。警察も30発を撃ち返した。

 現場は民家や店舗の密集地区で、警察が一帯を封鎖し、住民に近づかないよう命じた。
 警察は、女友だちを現場に呼び、携帯電話で説得に当たらせるなどした結果、劉容疑者は午後2時ごろ投降、警察に逮捕された。

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