中国系の米国籍女性実業家にスパイ罪の判決、これまで2年拘留、近く国外追放へ

(中央社のキャプチャー)

 中国で2年以上拘束されている、中国系米国人の女性実業家、潘婉芬被告に、広西チワン族自治区南寧市中級法院(裁判所)は25日、スパイ罪で、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。裁判所はまた、潘被告の国外追放も命じた。ロイター通信などを引用し、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が25日伝えた。

 潘被告は、2015年3月、米テキサス州ヒューストン市の通商代表団の一員として中国を訪れた。潘被告は一行が広東省珠海市からマカオに出る直前、拘束された。2016年8月、外国政府のため1996年から98年、スパイ活動を行ったとして起訴された。

 今年3月のティラーソン国務長官の訪中前、米国の上院議員2人が米国駐在の崔天凱中国大使に、潘被告の釈放を求める信書を送った。

 弁護人の尚宝軍弁護士は「潘被告は控訴しないつもり。しばらく拘留された後、近く国外退去となると思う」と述べた。さらに「国家機密に関わるので、詳しいことは話せない」とも話している。

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