米軍、韓国大統領選前にTHAADを電撃配備、近く試験稼働へ

 在韓米軍が26日深夜、慶尚北道星州ゴルフ場に電撃的に地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)の装備を配備した。発射台と射撃統制レーダーなどが間もなく試験稼働する見通しだ。聯合ニュースが報じた。

 軍関係者によると、THAADの稼働により、北朝鮮のミサイルに対する実際の対応能力を持てるようになる。
米軍は同日、午前零時から4時間かけ、発射台2~3基、射撃統制レーダー、交戦統制所などの主要機器のほとんどを元ゴルフ場に搬入した。射撃統制レーダーは解体せずに完成品を運び込んだ。

 北朝鮮の核とミサイルの脅威が拡大する中、大統領選挙などで韓国が混乱するすきを狙い、迅速に機器を配置した。

 今回の大統領選挙で誰が当選しても、THAADの配置を元に戻すことができないよう、急いで配置したとの見方も出ている。

(関連ニュース)

●韓国現代、起亜とも中国生産削減、THAAD問題で打撃
●THAADめぐる圧迫強化、ロッテの中国店舗9割が休業
●米軍のTHAAD韓国配備開始、中韓関係さらに悪化も

タイトルとURLをコピーしました