北朝鮮人民軍創建85周年(4月25日)に合わせて第6回核実験の可能性が伝えられる中、実際に北朝鮮が核実験を強行した場合、放射性物資を探知できるかどうかに関心が寄せられている。聯合ニュースが22日報じた。
核実験後には放射性物資が坑道の隙間から漏れて大気中に拡散する。この時、空中、海上、地上でこれを収集し分析すれば、ウランまたはプルトニウムを使った核爆弾かどうか把握することができる。 北朝鮮は過去に5回の核実験を行ったが、米国の核爆発探知専門特殊偵察機WC135は、1回目の時だけ放射性物資の収集に成功し、プルトニウム爆弾と分析した。しかし、韓国は5回の核実験全てにおいて証拠となる放射性物資「キセノン」を得られなかった。
現在、豊渓里核実験場は「密封状態」にあり、核実験の確証が困難な状況にある。
米国は、2006年10月、北朝鮮の1回目の核実験の時から昨年9月5回目の核実験まで保有している2台のWC135機のうちの1台を、日本海上空に派遣して放射性物質の収集などの活動をしてきた。
WC135は、胴体の横に付いた標本収集装置で放射性物質を集める。
各種先端収集・分析機器を整えた大気中の核実験の有力な証拠となる放射性物質が収集されていないのは、北朝鮮の核実験場の地下トンネル構造のためとみられる。放射性物質が漏れ出てくる隙間がないように、内部に複数の遮断壁が設置されているとみられる。
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