シリア空爆は中国へ信号、対北単独武力行使を示唆か

 トランプ大統領と習近平国家主席が米南部フロリダ州初の会談を行った6日夜、米軍がシリアを空爆したことについて、英BBC放送の中国報道の責任者は、シリアだけでなく中国へのシグナルだったとの見方を示した。米国が、核とミサイルの開発を進める北朝鮮に単独で武力を行使する可能性を伝えたものとみられる。

 国際問題の専門家で、上海政法学院の倪楽雄教授は7日、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙に「トランプ大統領は習近平国家主席に『中国政府は北朝鮮の抑止に力を貸すべきだ。そうでないと、北朝鮮もシリア同様の目に合う』と伝えたかった」と話している。

 英国ロンドン大学の曽敬涵講師は「今回の攻撃は習近平主席の訪問と関係はない。オバマ前大統領と異なり決断力があることを証明しようとしただけ」と述べた。

 米公共放送ボイス・オブ・アメリカによると、米シンクタンク「米中関係全国委員会」(NCUSCR)のステファン・オーリンズ会長も、シリア空爆が中国へのシグナルだったとの見方を否定。「習近平主席は、トランプ大統領は空爆をせざるをえなかったことを理解しており、首脳会談を損ねてはいない」と語った。

 オーリンズ会長は「習近平主席は、オバマ大統領が空爆を準備していることを知っていたと思う」とも語った。

(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/chinese-news-39531265

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