米首都ワシントンのシンクタンク、米戦略国際問題研究所(CSIS)傘下のアジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)はこのほど、中国が南シナ海の人工島に建設中の軍事施設が完成したとする衛星写真を公表した。中国が戦闘機、ミサイルを随時配備するとみられる。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が28日伝えた。
AMTIが公表した3月初めから中旬にかけての衛星写真によると、渚碧礁(スビ礁)、美済礁(ミスチーフ礁)、永暑礁(ファイアリー・クロス礁)のレーダー、航空機の格納庫、移動式ミサイルシェルター、近距離防御装置などが完成した。
AMTIによると、これら3カ所に南シナ海西沙諸島の永興島(ウッディー島)を加えると、中国空軍機は南シナ海全域で活動が可能になるほか、偵察や防御用のレーダーも全域をカバーできる。
(参考)http://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/XQL-03282017010234.html