海上自衛隊最大の護衛艦で、ヘリ空母型の「かが」が22日就役したことに対し、中国外交部の華春瑩報道官は「加賀は第2次大戦で米軍に撃沈された。日本は教訓を汲み取るべき。軍国主義の復活でないことを望む」と述べた。中央社が伝えた。
かがは、中国潜水艦の能力向上に対抗。同型艦の「いずも」と同様、対潜ヘリ14機以上を搭載できる。
中国紙・環球時報によると、かがの引き渡し式で小林鷹之防衛政務官は、中国の海洋進出と、南シナ海への軍事施設建設に懸念を示した。
華報道官は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の共同の努力で、南シナ海の情勢は好転していると指摘。「日本がなお波風を立てようとしても、中国と周辺国は反応しない」と語った。
華報道官はさらに、日本が「いわゆる中国の脅威」を軍備拡張の口実にしていると批判し、「国際社会、特にアジアの隣国は日本の軍事動向に注目している」と述べた。