日本が南シナ海にヘリ搭載護衛艦「いずも」派遣

 日本政府はこのほど、中国が領有権を主張し、周辺国と争う南シナ海へ今年5月、ヘリコプター搭載護衛艦 (DDH) いずもを南シナ海に派遣し、約3カ月のパトロールを行わせることを決めた。トランプ政権に対し、さらに多くの軍事的な貢献を行う用意を示すことで、アジアの安全保障への関与を続けるよう、米国に促す狙いがあるとみられる。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ中国語版が15日伝えた。

 いずもは英語で「ヘリ搭載駆逐艦」を自称するが、空母のような全通甲板を持ち、海外では「ヘリ空母」「準空母」と呼ばれることがある。2015年に就役した。海上自衛隊には同型艦がもう1隻配備されている。

 全長248メートル、排水量7000トンで、一部の国の軽空母を超える大きさ。通常、対潜ヘリ7機と救援ヘリ2機を搭載しているが、最大でヘリ28機を積める。

 米シンクタンク、 カーネギー国際平和基金のェームズ・ショフ主任研究員は「日本は今回の行動を通じ、南シナ海の争いから撤退しない姿勢を示そうとしている。日本はさらに多くの貢献をする用意がある」と述べた。また、「いずもの南シナ海出動は初めてではない。しかし、今回はこれまでより鳴り物入りで、派遣の時間が長い」と話している。

 オーストラリア紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」も、いずもの南シナ海派遣を伝え、オーストラリアと日本など米国の同盟国が、米国のアジアからの撤退を懸念していることの表れだと指摘した。

(参考)http://www.voachinese.com/a/japan-warship-20170314/3765935.html

タイトルとURLをコピーしました