海上自衛隊の護衛艦が7~10日、米原子力空母カールビンソンの艦隊と東シナ海で異例の共同演習を行った。中国は警戒を強めており、中国東部戦区の王華勇海軍政治委員は12日「誰であれ、人の家の玄関までくれば、何をしているのか問わない訳にはいかない」と語った。台湾中央社が14日伝えた。
自衛隊が米艦隊と東シナ海で共同演習するのは極めてまれ。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮とともに、海洋活動を強化する中国をけん制する動きとみられる
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中国海軍は最近、東シナ海でのパトロールを繰り返す一方、遠洋訓練も常態化させている。王政治委員は「自らの領海主権と海洋権益を断固として防衛することに、疑問の余地はない」と語った。
海外のシンクタンクからは、中国海軍は海上自衛隊に対し、艦艇の数量で勝るが、作戦能力は劣るとの指摘が出ている。王政治委員あは「われわれは自身の装備に十分な自信を持っている」と語った。