香港の軍事評論家、梁国リョウ(木へんに梁)氏は21日、中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風41」を扱う1個旅団が中国東北部に配置されたとの見方を示した。米国のトランプ新政権をけん制する狙いがあるとみられる。台湾中央社が伝えた。
梁氏によると、旅団に配備されたのは改良型の「東風41A」。トランプ新大統領の就任直前、東風41Aを登載したトラックが街路を走る写真がネット上に流された。いずれも黒龍江省大慶市のナンバーを着けており、部隊が東北地区へ配置されたことを示唆した。
東風41は、中国の最新式戦略核兵器で、射程1万4000キロ。米国全土を攻撃できる。多弾頭ミサイルで3~10個の核弾頭を積める。核弾頭1個当たり、広島型原爆の10倍の威力がある。
梁氏によると、東風41を扱う最初の旅団は、河南省信陽市に配置された。中国東北地区は米国に近く、米国の対応が大幅に短くなるため、命中率が上昇する。