遼寧省の陳求発省長は17日、省人民代表大会(省議会)で政府活動報告を行った際、2011~14年の財政資料にねつ造があり、経済データが水増しされていたと述べた。省長は「みっともなさに耐えて、水増し分を除いた」結果、昨年の遼寧省の経済成長率は3.4%だったことを明らかにした。香港星島日報が伝えた。
遼寧省は中国東北部を代表する工業大省で、かつて10年間、年平均12.8%の成長を続けていた。この成長率は、全国平均を2ポイント上回っていた。しかし近年は経済が急速に落ち込み、成長率は全国最低レベルになっている。
陳省長は「昨年は域内総生産、工業増加値(付加価値ベースの経済成長率)、固定資産形成投資、輸出などが目標を達成できなかった」と述べた。
省長によると、過去の一時期、経済の数字が官僚の出世の根拠になるため、データが水増しされていた。誤ったデータの基づき目標を定めたことが未達の原因だったとみられる。