中国企業が買収のドイツ企業、江蘇で廃液不法投棄

 繊維用染料製造大手の独ダイスター社傘下のダイスター(南京)染料有限公司(江蘇省南京市)が同省揚州市を流れる「大運河」に廃液2698トンを不法投棄していたとして、江蘇省揚州中級法院(裁判所)がこのほど、環境汚染罪で罰金2000万元の支払いを命じる判決を言い渡した。鳳凰網が伝えた。 

 不法投棄していたのは酸性廃液で、濃度は59.34%と、環境汚染罪が適用される基準の数百倍に達していた。投棄場所付近は水路が入り組んでいるため、付近の浄水所多数が取水を中止する騒ぎが起きた。

 揚州市江都区環境保護局が不法投棄を摘発、警察に告発した。同社の責任者は、会社の評判が悪化することを恐れ、証拠の隠滅を各部門や業者に命じていた。

 独ダイスター社は、繊維用染料では世界最大の企業。米投資会社を経て2010年、中国化学品メーカーの浙江龍盛集団に買収された。ダイスター(南京)染料有限公司は孫会社で、04年に発足した。

 

(参考)http://news.ifeng.com/a/20170104/50519528_0.shtml

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