香港でダイオキシンに汚染された上海ガニが見つかり、環境汚染に対する世論の関心が高まる中、中央政府が派遣した環境査察チームがこのほど、江蘇省の太湖と長江の水質汚染が極めて深刻であることを指摘した。香港蘋果日報などがが17日伝えた。
環境査察チームによると、太湖に流入する河川15本のうち、2015年はチッ素は10本、リンは9本が国の環境基準を満たしていなかった。周辺に家きん養殖場最低が約9000カ所あるが、3分の1が汚染防止設備を備えていなかった
太湖周辺で活動する環境保護活動家、呉立紅氏は「政府は小さい環境汚染事故ばかり公表し、大きなものは隠す。」と述べ、当局の情報隠ぺいを批判している。
香港では今月、江蘇省の上海ガニから、基準を超えるダイオキシンが検出された。湖北省産からも見つかったが、実際には江蘇省産で、産地偽装と見られている。