上海ガニからまた基準超のダイオキシン、香港で検出

　香港食物環境衛生署食物安全センターは16日、香港島上環地区の小売店「成隆行」で売られていた、中国・湖北省仙桃市産の上海ガニ（チュウゴクモクズガニ）から基準の6.5倍のダイオキシンが検出されたと発表した。香港星島日報が伝えた。　　

　香港では今月初めにも、江蘇省・太湖産の上海ガニから基準を超えるダイオキシンが見つかった。同センターによると、新たに検出されたダイオキシンの型が、江蘇省産とほぼ同じ。太湖産の同じ養殖場の上海ガニを、湖北省産と偽って販売していた可能性があり、産地偽装の疑いで成隆行から事情を聴いている。

　同センターは今月1日、上海ガニ5匹を抜き取り調査したところ、江蘇省内の養殖場から出荷された3匹から、基準を超えるダイオキシンとＰＣＢが検出されたと発表した。　江蘇省の当局は、両社の上海ガニの出荷を禁じるとともに、ダイオキシンなどが検出された原因について調査を始めた。