23省の飲用水から発がん物質、長江デルタが最も危険

 清華大学環境学院の陳超・副研究員らのグループが中国23省の44市・鎮(町)で水道水を調べたところ、汚染が深刻であることが分かった。発がん性がある浄水場などの消毒副生成物が検出される濃度が米国の3.6倍に達していた。中でも N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)の濃度が最高だった。また人口過密な長江デルタ地帯の汚染が最も深刻だった。四川在線などが伝えた。

 研究グループは、3年間かけ浄水場、水道の蛇口、水源地からサンプル164件を採取し調べたところ、米環境保護庁が2012年に公開した調査結果に比べ、浄水場と蛇口の水に含まれるNDMAは、3.6倍の濃度だった。

 NDMAの危険度は中国華南、華東地区で高く、中でも長江流域の10水系では、水源地の水に含まれるNDMAはは、世界保健機関(WHO)の基準の2倍だった。

 中国で有名な飲用水の専門家、李復興氏は「健康のためには、飲用と調理にはミネラルウォーターにした方が良い。出費もわずかで済む。洗濯、入浴、掃除は水道水でも問題ない」と話している。

 

(参考)http://dailynews.sina.com/bg/chn/chnpolitics/sinacn/20161016/22247564307.html

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