中央社によると、長栄航空(エバー航空)機多数が9月27日、台風17号による悪天候の中、着陸を強行したとして、市民から危険過ぎるとの批判の声が上がっています。台湾交通部民航局は、同社の離着陸の基準、燃料の残量などが規則に合致していたか調べる方針を明らかにしました。
同局によると、27日、台湾桃園国際空港に着陸を予定していた長栄航空機は45便で、うち30便が実際に着陸しました。一部の便は、香港と沖縄にいったん着陸した後、再び同空港に戻ってきたものでした。
風伝媒によると、民主進歩党(民進党)の段宜康・立法委員(議員)は28日、交流サイト(SNS)のフェイスブックで、多くの航空会社の便が欠航する中、「長栄航空機だけは勇敢で、全部が通常通り飛行した」などと書きました。
段委員によると、長栄航空便は、桃園空港上空で1時間も旋回した後着陸し、高齢者の中には恐怖のため、念仏を唱える人などもいたそうです。
ネット上では、長栄航空機多数が台湾上空に到着した際、天候が悪くて着陸をためらったが、会社上層部から無線で命令を受け、着陸を強行したなどとする書き込みが相次いたということです。
中央社によると長栄航空は、全ての運航は安全を第一に行っており、台風来襲時には、中央気象局など情報を基に、各空港の気象条件に合わせて変更や欠航を決めていると話しています。
長栄航空はまた、同社職員を装うなどして、事実でないないうわさを流布することに対しては、証拠を集めて告訴する述べました。
(参考)http://www.cna.com.tw/news/firstnews/201609285017-1.aspx