大学入学が決まっていた山東省臨ギ市(ギはさんずいに斤)の女子学生、徐玉玉さん=当時(18)=が、納付予定の大学の学費9900元(約15万円)を振込詐欺で騙し取られた後、8月21日に急死した事件で、山東、福建両省の警察は8月28日までに、容疑者6人を拘束した。英BBC放送中国語版などが伝えた。
徐さんは今年の大学入試で、江蘇省南京市の名門、南京郵電大学に合格、今年9月に入学予定だった。8月19日、教育当局の担当者を名乗る人物から電話があり、奨学金の支給手続きを指示されて従ったところ、大学の学費を騙し取られた。
徐さんは21日、警察に被害届を出し帰宅する途中、心臓まひを起こし、病院に運ばれたが死亡した。徐さんは死亡直前まで健康で病歴はなく、被害の心労が死亡につながったとみられる。
徐さんの家庭は貧しく、父親が出稼ぎで一家を支えていた。学費は、一家が節約し、約半年かけて捻出したという。事件は、中国全国に大きな反響を巻き起こした。 両省の警察は、徐さんの死亡後、捜査を進め、まもなく福建省出身の5人を拘束。1人が警察に出頭した。
犯行には、届出不要の違法なプリペイド式SIMカードを入れたスマートフォンが使われた。中国の警察は、違法SIMカードが振り込め詐欺の温床になっているとして警戒を呼びかけている。
中国では2010年9月から、SIMカード購入の際、実名の届出を義務付けたが、違法SIMカードが街頭などで大量に売られている。「170」か「171」で始まる電話番号は注意が必要だという。
(参考)http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2016/08/160828_china_phone_scam