四川省ロウ中市(ロウは門構えに良)で28日午前9時ごろ、同市郊外の農村の住民約100人が、ごみ処理施設によりがんなどの病気が多発するなど健康被害を受けたとして、市政府庁舎前で抗議活動を行った。警備の警官隊と一時小競り合いが起きた。香港星島日報が伝えた。 ごみ処理施設は2003年に完成、翌年に運用を始めた。住民によると、一部のごみは未処理のまま埋められており、汚染水が近くを流れる嘉陵江に流入している。悪臭もひどく、1日中絶えることがない。
村の人口は約1000人に過ぎないが、毎年20人余りががんや心臓病を発症しており、ごみ処理場との関係が疑われている。政府は先に、処理場へのごみ搬入中止と、汚染対策の実施を宣言した。
抗議活動の住民は「環境汚染対策を行い、がんの脅威を遠ざけよ」などと書かれた横断幕を掲げ、政府に早期の対応を求めた。一時、警官隊と小競り合いが起き、住民側にけが人が出た。また、住民数人が連行された。