安徽省馬鞍山市博望区で8日、水害の救援を怠った上、被災状況を歪曲(わいきょく)しているとして、住民約1000人が抗議デモを行った。当局は多数の警察官を出動させて、区政府への接近を阻止した。台湾中央社が伝えた。
同区では7月1日から4日まで続いた大雨で、ほとんどの地区が腰の高さまで冠水した。しかし、区政府は救援隊を派遣せず、住民は自力のみで排水などの対策に追われた。
地元住民のネットへの書き込みをきっかけに、全国メディアが5日、被災状況を報道した後、区政府もようやく救援活動を始めた。一方、公式ミニブログで「民衆が被災状況についてデマを流している」と批判した。
さらに区政府の担当者が、中国中央テレビ局の取材に「水害が比較的深刻なのは、街路2本のだけ」と発言して住民の強い反発を招いた。
住民によると、実際の被災状況が露見すると、中央政府から責任を追求される上、排水管整備用の資金の使途が追跡されることを、区政府が恐れたとみられる。
(参考)http://http://www.cna.com.tw/news/acn/201607100026-1.aspx