中国政界の内幕物の出版と販売で知られる香港の出版社兼書店、銅鑼湾書店の出資者と職員5人が、中国当局に連行されたとみらる事件について、欧州連合(EU)は26日、香港の高度な自治を認める「一国二制度」の侵害だとして、中国政府に対し香港の法制度を尊重するよう求めた。台湾中央社が26日伝えた。
EUの欧州対外行動庁(EEAS)と欧州委員会は、銅鑼湾書店の事件について、欧州議会と欧州連合(EU)閣僚理事会 に提出した「香港年次報告書」の中で言及。香港基本法と一国二制度に対する、1997年の香港返還以降で最も深刻な挑戦だと指摘した。
中国外交部の華春瑩副報道局長は「でたらめな論評で、理不尽な非難だ」と述べて強く反発。「香港の業務は中国の内政だ。EUは言動を慎み、干渉をやめよ」などと語った。